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889. 防潮堤のリスクの査定について

  • カテゴリ:災害
  • NHKスペシャル
    東日本大震災
    40m巨大津波の謎に迫る

    という番組があって、

    途中から見たのですが、

    津波が
    既に設置してある防潮堤を乗り越える



    「災害が増す」的な放送があったのですが、

    実際の津波がダイレクトに当たった時の被害との比較

    で、

    考えるべきですので、

    結論から言って、
    あれだけの検証では
    「災害のリスクが増す」というように結論付けられない映像だった
    のではないか

    と思います。


    たしかに、防潮堤があることで、
    波をせき止め、水の存在する高さが
    より高くなることで、

    水の威力は増すことは考えられます。


    防潮堤の海側の坂を水が駆け上がることで、

    同じように山部分の坂を水が駆け上がるのと違って、

    防潮堤を乗り越えた後、

    実際の土地は低いままですから、
    差分の位置エネルギーが高くなり、




    危険な状態の水がやってくるリスク

    上がるでしょう。


    しかし、
    防潮堤の陸側が斜面となっていることで、



    のように

    せき止められた水の持つ位置エネルギーが
    水平方向の運動エネルギーとなりやすく、
    つまり、水平方向の速度が大きくなりやすい

    ことも

    問題ではないか

    と思われます。


    実際、防潮堤の陸側が斜面でなければ、

    この図ように


    単に垂直に落ちる滝ができるだけで

    水平方向の速度に変換される率が下がった

    かもしれません。
    (お風呂に上から水を入れるのと、
    水平方向に水を流し入れるのとは
    水の流れが変わると思います。)



    一度、せき止めると
    次のような
    「津波の防潮堤を越える水平方向の速さが実際の津波より速いか遅いか」
    という議論を考えることにもなります。



    ちなみに、
    防潮堤の高さに水の高さが近いほど、
    乗り越える水の水平方向の速さは速くなるでしょう。




    津波の水の水平方向の速度を減じることができていれば、

    もしかしたら、実際は、役に立っていたかもしれないですし、

    それでも被害が想像以上に大きく、映像を見て驚いた

    という

    結論になったかもしれません。


    ので、
    実際、
    「防潮堤がリスクを増すか否か」という議論とは
    ちょっとずれている議論となっていそう

    に見えます。


    ダイレクトに津波が当たった場合との直接の比較がなく、

    命に危険な水の到達時刻の差、
    (到達時刻が防潮堤があることで送れると、
    逃げる可能性が増え、リスクが下がります。)

    その時の水平方向の水の速度の違い、
    その時の水の量の差

    (重さに直結し、速度と絡んで流す威力となります。)

    の比較で結果検証をした方が
    良いのではないか


    と思います。

    (想像していたより、速い速度であると、
    みんなが油断していることになるので、
    大事な警鐘となるのではないか
    と思います。)


    また、
    自説の検証実験として
    映像で流れた実際の実験がありましたが、

    「水を流す幅を小さくしても実験として正確さを失わない」
    という仮定の下作られた実験装置は
    非常によろしいのではないか

    と思いますし、

    映像で見た現象が
    実際どういうものか、
    実際に何が起きていたのかを検証するために、

    実際に確認する装置を作り、
    様々実験をして、

    実際に詳しく
    塩梅を知るのは大事だろう
    と思います。


    乗り越えた津波の水の量より少ない量で、
    70kgの物体がいとも簡単に押し流される
    ということが目に見えてわかりました。


    底面のすべりやすさも
    考える際に重要な「考えるべきポイント」ですが、
    人が押しずらいという映像がありましたので、
    流されにくい条件の下ということ
    のようです。


    が、
    どうも、
    見たところ、
    まだ、研究の序盤ではないかと思われる

    のですよね。


    つまり、
    考えている最中、
    考え、惑っている最中かもしれないので、

    最新の研究と言って、
    テレビで取り上げ、
    研究者に責任をもって出版させるのを、

    研究者が自分の持論に責任を持つ気になれる

    論文発表まで待っていただきたい

    と思うんですよ。


    僕が見たところ、
    驚いたとおっしゃっている
    家の側面への流れは、
    防潮堤を乗り越えた流れというより、
    横からの流れに見えます。
    (流れる場所を限定されたことによる、
    速度の増加があったのではないかと思いますが。)


    研究者が
    誤った見解と
    仮説(ぱっと見て、こう思った的な)から

    そのテーマに興味を持ち、

    研究を進め、

    しっかり事実を集めたり、
    様々な方向から考えたところ、

    違う現象だった、違う理論だった
    という結論に達する

    ということも、

    ままあるようです。

    (学会の発表の場であったり、
    論文の査読の場で
    研究者たちが確認を取っても、

    その後間違えであったと言われることがあるかもしれませんが、
    それは人間の能力の限界と言えますが、

    個人の研究の最中では
    誰も責任が取れません。)


    きちんと検証され切っていない
    間違えかもしれない見解に基づく、

    防災計画を立てることによって
    多くの人の命が危険にさらされ、

    建設計画が立つことによって、
    多額のお金がドブに捨てられる事態は

    避けてもらいたい

    と思うんですよねぇ。


    防潮堤を津波が乗り越えないことの重要性は
    非常に大きい

    とは

    思いますし、

    津波が(現在の形の)防潮堤を乗り越えると
    人間にとって非常に危ない事態を招く

    ことは

    よく理解しました。
    ありがとうございますw
    (ちなみに、
    ブラタモリで見た三陸のは
    斜面がなく、
    まっすぐだったように思います。)




    <追記>2020.03.08
    防潮堤があることで




    の図のように、

    実際の津波の高さより高い位置まで来た水が
    陸側にやってくると

    困るであろうことは
    確かのよう

    です。

    (たぷたぷに海側に水が溜まっていた場合と
    水の高さが全然防潮堤より低いのに、
    防潮堤の高さまで駆け上がってしまう場合では

    防潮堤の果たしてしまう役割が違ってきてしまうでしょう。)

    しかし、

    実際の津波が来た場合との違い

    きちんと比較して
    主張すべきだろう

    と思います。




    <追記2>2020.03.08
    「越えてきた水も危ない」なら
    わかるんだけれど


    「防潮堤」という

    僕たちを守ってくれる役割のつもりで設置しているものを

    越えてきた水も

    「阻まれているはずだから、威力が小さくなるよね」という
    ぱっと見の想像とは違って、

    充分、
    僕たち人間にとっては危ないものですよ


    という

    主張なら問題ない

    んですが。
    (考えている最中に取材を受けちゃったのかしら
    と思っているんですけれど。)




    <追記3>2020.03.10
    追加の実験がいりますよねぇ


    「防潮堤によってせき止められた
    水の持つ位置エネルギーが
    危ないよ」

    と言いたいなら、

    まず、

    水をドボドボ落とす

    こっちの実験をやらないといかん
    と思いますねぇ。



    斜めからの解説図はこちらになります。




    単純そうな実験ですが、

    何事も実験をして明らかに見たほうが良いので、
    やったほうがいいと思います。
    (想像とか、仮説とかの状態でない情報は大事ですから。)



    <修正>2020.03.10
    <追記3>の絵を大きくしました


    以上です。




    <追記4>2020.03.10
    左右方向には押し合いますんで


    幅広い防潮堤で起きていることを

    狭い幅で十分に表現できるだろう

    と考える理由は

    「左右方向(防潮堤の連なる方向)には
    隣り合う水同士で、押し合うと考えられるので
    (もし、渦とかができるなら、その大きさ分の幅にしないといけません。)」

    です。


    なんで、

    この実験と、斜めの坂の実験を比較しないと
    いけない話だった

    んじゃないか

    と思われるんですよねぇ。
    (防潮堤の堤体の形が変わるとより有利になるなら、
    変更を考えたほうがいいかもしれません。

    ただ、ダムなどでもそうですが、
    自然の土を使うと、
    こういう形が多いようですよね。)

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    高久 真生(たかく まさお)

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