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850. 切り取らないで~!!

  • カテゴリ:解釈<3>
  • 今日、国立西洋美術館に行った
    んです。

    今日までだったのですが、
    内藤コレクション展 ゴシック写本の宇宙
    をやっていたんですよ。
    (リンクが西洋美術館さんのサイト運営の都合で明日か明後日ぐらいに切れちゃうかもしれないです。)

    昔の装丁の豪華な本で

    「彩飾写本」

    というのがあるそうなんですよ。


    (国立西洋美術館の「内藤コレクション展」の画像にリンクを貼ってあります。)

    という感じのものらしい
    んですよ。


    内藤裕史さんのお書きになった冊子「コレクションへの道のり」に
    絵の部分だけ切り取ってコレクションをしている方がいらっしゃる旨が書かれている
    んですが、
    (ご本人は切り取らず、本文と共に保管なさっていたそうです。)

    僕が思うに、

    貴重な「美術作品とその意匠、アイデアの背景のセット」じゃないか

    と思う

    んですよ。


    美術作品(美術館に展示されているものも、そうでないものも)
    というものは

    何らかの事情背景を持ち、
    そこからのアイデアを元に製作されているはず


    なのですが、

    僕は、
    その作品の発想の元となった母胎から切り離されて、
    ポツネンと美術館で展示されているように思っている


    んです。

    (事情が許すならば、
    美術館に集めるより、発想の現場に置いておく方がいいのではないか
    と思うんです。)


    特に、
    作者が生きているならば、その背景などを
    聞くことができるのですが、

    作者が亡くなってしまっていたり、
    作品背景を映した写真もなかったりする時代の作品だと
    背景を探るのは難しいだろう

    と思います。


    そういう時代の美術作品にもかかわらず、

    本文という美術作品の発想の元の一部があり、
    セットで残っている

    というのは

    大変に貴重な状態であろう


    と思います。


    なので、
    絵をページから切り離さないで欲しい
    です。


    本文があれば、

    そこからどういうジャンプをしてその作品になったのかも
    わかるかもしれない

    と思うんです。


    古今和歌集」で言えば、

    一つ一つの和歌に背景となる、その和歌を詠み生み出した場が
    詞書として書かれているのと
    そうでないのとの
    違いであろう

    と思います。
    (「15. 詞書きについて」参照ください。)

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    高久 真生(たかく まさお)

    Author:高久 真生(たかく まさお)

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