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77. あったらいいなの、枡形虎口

  • カテゴリ:解釈<3>
  • お城が日本中にあったそうですね。
    一説では2~3万以上も築かれたらしいですよね。

    お城は動けないので、攻めに行くことができないので、
    攻めるための根城にはなりますが、
    基本的に城の構造物が活躍するのは、
    敵襲から守るときになります。

    敵が入って来れないようにするのが、
    命を守るのによいのでしょうが、
    何せ、自分の城に自身が入らなければならないし、物資も入れないといけない、などなど
    利用の面から入り口をつけないといけないじゃないですか。
    だから、入口が必要設備になるんですよね。

    どうしてもできてしまう弱点ならば、
    敵さんは弱点に来るだろうからということで、そこを重点的に守ろうという逆転の発想で、
    様々な入口の形ができたそうです。

    その中の一つに枡形虎口というのがあるんだそうです。
    外枡形と内枡形の2種類があるそうですが、
    内枡形はこんな感じなんです。

    天守があるような城の場合この話は特に有効なのですが、
    壁に沿って土壁の塀や、木製の門などがあります。
    こんな感じです。

    例:駿府城東御門
    入口の外観(橋のところらへんです)

    地図(国土地理院地図)のこの辺です。(緑の矢印)

    赤い車線のコの字型のが枡形の外枠です。

    枡形の内側から城内への出口を見た状態


    土塀が四方に張り巡らされていて、
    城の中というか自分の置かれた状況ですら、全くつかめそうにないですね。

    攻防の様子はこんな感じになると思います。

    城内を見渡せなくする。
    敵の動線を折ることで、勢いをそぐ。
    狭い場所に入れることで、3方から矢を射かけることができる。
    などが狙いらしいです。

    普通、こういうところにくると、敵さんは

    みたいになって、
    出口にダッシュすると思うんですよね。

    ここで、一案。
    入口からさらに近い出口がもう一つあったらどうでしょう。


    ですよね。
    だけれども、近い方の入り口に工夫をするんです。

    石垣じゃなくても、普通に石が積んであってもいいし、木がばさばさと置いてあってもいいし。
    つまり、行き止まり。

    すると、敵さん大混乱ですね。


    枡形の中での滞留時間が伸びると、それだけ敵をつぶしやすくなるので、
    便利です。

    2つの門を打ち破るのには2倍時間がかかるし、
    徒労感半端ないですしね。

    また、もう一つがfakeだとわかっても、
    それが敵の隊全体に伝わるのに時間がかかるし、
    声で伝えないといけないから、声がかき消されやすい状態では効率よく伝わりません。
    ひと手間以上のものが必要になるんです。
    何も考えずに、罠的なところは強行突破するのが楽なので、
    敵の方は結構惑わされてしまいます。
    また、たとえ正解の門がどちらか伝わったとしても、
    一瞬正しい門はどちらか判断しないといけないので、
    敵の足は鈍ります。

    勢いをそぐというのは、力攻めに対抗するときにいいと思うんですよね。

    さらに、入口にこんな仕掛けがあったら、
    この先敵の懐深くになったら、何が仕掛けられているかわからないで、
    さらに不安になると思うんですよね。

    なので、枡形虎口にフェイクの門をつけるのは有効だと思うんですよ。

    ただし、「あったはずだ」と主張したいんじゃないんですよ。
    その時代に生きていて、縄張りを張る仕事をしたとしたら、
    「僕だったらやるかもねえ」というだけの話で、
    その時代の人がやったかどうかはわからないので、
    まあ、遺構として見つかったら嬉しいかなあと思うだけで。
    (あると思って探すのは発見率が違うかもしれませんが)
    だから、「あったらいいな」なんですよね。

    追記:駿府城の地図を付け加えました。(2016.10.27)

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