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639.  『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』 見たけどさ 

  • カテゴリ:解釈<2>
  • 注:
    この記事には「ネタバレ」に相当する内容が含まれていますので、
    ご鑑賞前に偏見や先入観なくご覧になりたい方は、
    お読みにならないようにしてください。


    「響け!ユーフォニアム」に関わる
    記事を書かせて頂いたのですよね。
    それについては非常に感謝なのです。
    (「345. パスが来たから、回すことに」とです。)

    で、基本的に、どなたかの作られた作品について
    僕は批評や解説はしません。
    作ったその人が一番えらく、
    (材料を集め、アイデアを作ったのは作った人です。)
    僕はその人の提示してくれたものを利用して考えているだけなのに、
    「わかったよ~。すごいでしょ」
    というような勘違いした出来る子アピールをする気がないからです。
    お勉強ということで、解釈を個人的にしますが、
    解説なら、作られたご本人がご存命なら特に、ご本人がなされば良いと思います。
    間違えた解釈を他人がつけて、それが一般的な評価になるのは
    僕は嫌ですので。
    しかし、古典作品であれば、ぼくなりの解釈や解説はつけて、
    みんなで鑑賞、勉強することを否定しませんので、
    そのような記事はあります。

    その上で、ちょっと感想を書きたいと思います。
    個人の感想ですので、映画鑑賞の模範解答のようなものではありませんし、
    映像作品を文字情報にしていますので、
    全ての情報が網羅されていることはありません。

    なんですが、本作って疑問があるんですよねぇ。

    テレビ版と小説の原作とでは少々異なることはご存じだと思います。

    本作の主人公である黄前久美子さんは、
    男性の魅力を感じられなさそうに、
    明確にテレビでは描かれていますよね。
    それに関して、
    特になんら問題があるわけではなく、
    「そういう子なんだ~」で終わりなのですが。

    僕が写真を上げた2作目の劇場版は、
    1作目と同様にテレビ版の総集編でした。
    テレビ版に関して非常にクオリティが高いと感じられましたので、
    今後もこのクオリティが保たれると信じて、
    パスを回してみたんですよね。

    実は、小説版では確かに久美子は秀一と付き合うようなのですが、
    秀一君って、「のっぺらぼう」じゃないですか?
    描かれているキャラの性格の特徴がない。
    つまり、描かれていないと言っていいでしょう。
    とりあえず付き合うと認定されるであろう行動はしますが、
    「好きだから、自分で意図せずにやったこと
    (犯罪は許されませんし、犯罪かわからない人も困るんです。)」、
    つまり心のままに発現された行動がなさそうですよね。
    (秀一という名前も、男として一番優れているぐらいにしか意味なさそうですし。)

    だから、本当の意味で久美子は秀一のこと好きじゃないはずなんですよ。
    (アピールないですもん。)

    映画版でもそのようにしか描かれておらず、
    久美子から見て、秀一のどこが気に入ったのかわからないんですよ。
    情報が空白です。

    秀一という男性キャラにキャラとして立つだけの情報がないし、
    結局、
    久美子から見ると、
    「魅力ナシナシ扱い」
    になっちゃっています

    よねぇ。
    なんで、「テレビ版では変更されたのかな?」と思ってたんですよ。

    ちなみに、秀一がトロンボーンの技を披露していますが、
    気分が良くなってはしゃいで吹いてみせている相手は久美子ではない女性です。
    また、久美子も田中あすか先輩(女性)の音に興味を持っているはずなのに、
    秀一のトロンボーンの音に関する感想はなく、
    そのシーンにもいません。

    どうにもキャラ設定の時点で欠陥と言えそうなぐらいの
    情報の欠落があるようなんですよねぇ。

    いやぁ、まさか、劇場版で原作よりの
    「あーゆーシーン」入れちゃうとは
    思いませんでしたよ。

    キャラとして立つクオリティが低いですし、
    そういうキャラにどんなドラマを演じさせても
    どうにもなりません。
    (僕たちは、久美子というキャラの目を通して、「響け!ユーフォニアム」の世界を見ていますので、
    久美子が秀一と付き合う動機がわからないんですよねぇ。)
    そんなドラマに貴重な映画の時間を割いてしまうのは、難しいんじゃないですかね。

    結局、久美子視線での「男性のここが良いよね」的な気分は一切描かれていないですし、
    途中から原作寄りにされても、
    この劇場版での久美子のキャラが
    それまでの久美子というキャラに接ぎ木のようになっていますので、
    泥人形化が起きているようなんですよねぇ。

    また、そういう「男性のここが良いよね」的な気分が生じない女性に
    男性の付き合う相手として名乗りを上げられても
    非常に相手に迷惑ですし、失礼ですから、
    わざわざそういうことしなくていいんですよ。
    (「相手と合うかどうか」の試行期間をお互いに設けている間に
    「男ダメだ」と気づいてお断りするのは良いですけれど)

    他にちょっとした秀一とのシーンを入れて、
    「久美子が男がダメだとはっきり認識した」瞬間を描いて頂けても、
    良かったんじゃないですかね?
    (あの付き合うという行動をさせないといけないような
    何か「こだわり」があったんですかねぇ。)

    映画の尺に対して、テーマが2つ以上あったために、
    「状況を臭わせる」→「結論」みたいになってしまっていて、
    間にあるであろう「みんなの行動、ドラマ、気持ちの動き」が描かれていなさそうなシーンもありますので、
    テレビ版に比べて「掘り下げが浅い」と言われるかもしれません。
    (あらすじだけ、押しつけられても困るんですよねぇ。
    キャラの実際の行動で見せて欲しいです。)

    あ、3人の音は聞き比べさせて欲しかったです。
    3人の置かれた状況というか、音の実力の現実を
    きっちりと示して頂かないと、
    その後の3人の行動に対する納得がいまいちいきません。
    (映画のドラマを一緒に体験するという実感がわきにくくなりますよね。
    一つ一つのキャラの行動に「あ、そうだったの?」という考えが先に立って、
    結局「はあ、そうですか~」と言いながら
    とりあえず提示されている「あらすじ」を理屈で追うことしかできず、
    いまいち一緒に体験している感を感じられない気がするんですよ。)
    運指のやり方を後輩に気さくに聞いたぐらいで、
    音のレベルが低いとは限りませんし、
    夏紀のオーディションやコンクールへの覚悟がわかりにくかったですよねぇ。
    (壮絶だと思いますよ。すごい人なんですよ。)

    結局、
    肝心なキャラに心情を語らせないし、
    描き切れてなさそうですよね。
    (書いてない情報、描かれていない情報はないも同然です。)

    なんか、クオリティを含めて、
    テレビ版と印象が違うし、
    接ぎ木みたいになっているんで、
    別物と考えちゃって、
    いいですかね?
    ダメ?

    (これの劇場版が最終らしいんで
    「響け!ユーフォニアム」の全体の評価になっちゃう可能性が高いでしょうけれど、
    大丈夫なんですかねぇ。)




    <追記>2019.04.25
    「ダメ?」と聞いてみましたが


    とりあえず、
    僕の中では
    「別物認定」したいんですよねぇ。
    (制作者サイドではありませんので、自己判断ですが)

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