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615. 片付く前にみんなで確認しておきたい

  • カテゴリ:教育
  • 僕、国立科学博物館って素敵なところだと思っているんですよ。
    展覧会にもよく行っていて、年間パスがありますから、
    お散歩道にもできるんですよね。

    そして、僕は国立科学博物館の応援もしたいんですよ。
    敵に回りたいんじゃないんですよ。

    が、今回「ちょっと、これはまずいんじゃないかな」
    というのを発見したんですよねぇ。

    3月3日まで開催されている
    明治150年記念「日本を変えた千の技術博」
    でですね、
    大正時代に女性科学者となった方のコーナーがあるじゃないですか。

    それが、「図録」で完全にコーナーごと消えているんですよ。
    (巻末に文字情報としてリストはありますけれど。)

    展覧会は会場を片付けたら、現物がなくなっちゃうんですよね。
    なんで、
    展覧会の公式の「Record Book」である図録が展覧会の公式記録なんですよね。
    そして、
    「図録」のほうが後々まで残りますから、
    展示物の図などでの表示が丸々消えるのって
    「女性軽視の対応」になりかねないんじゃないかなぁ
    と思うんですよねぇ。

    現物が戦災、火災、人災、天災などでなくなっちゃった場合、
    その展示に値する重要物品がこの世に存在したという証拠が
    「図録」だけになっちゃうじゃないですか。
    それで、写真証拠がなくなるというのはいかがなものかと。

    展示物を写真に撮ることはできるようなんですが、
    「後で図録買うからいいわ~」という人は撮ってないと思うんですよね。

    展覧会片付けちゃったら、
    コーナーがどんなものだったかわからなくなっちゃうでしょうから、
    みなさん、現場でしっかりご覧になると良いのではないか
    と思いますよ。
    (国立の博物館の出版物で削除されているような扱いがあることについては
    メールでどういう対応だったのか聞いてみています。
    答えが返ってきてからでは、展覧会片付いちゃっているでしょうから、
    現状を記事にしました。)
    国立科学博物館全員の対応ではなさそうですし、
    僕は、どなたが担当者なのか知りませんが、

    今回の「図録」の対応はないんじゃないか
    と思いますよ。




    <追記>2019.03.03
    出版された「図録」に
    瑕疵があることになるんじゃないか
    と思われるのですが


    展覧会が終わってしまいましたね。
    ご覧になってびっくりされた方もいたかもしれません。

    実は、全ての展示物が
    「図録」と称して販売された本に載っているのではないんです。
    (巻末にリスト表示はあるんですけれど、
    例えば、現物ではなく写真パネルでの紹介となっている
    黒田チカさんご本人の写っている
    東北帝大の卒業写真「理科大学化学科第1回卒業記念(1914年)
    の写真についてはリスト表示にもありませんからね。)

    ということで、
    今がどういう状況かというと、
    「図録」に載っていない展示物の確認が取れなくなっている
    (ご自身で写真に撮っていれば、見ることができますが。)
    んです。

    この「図録」には学術情報として明らかな欠損があるのではないか
    と考えられるんですよ。
    税込み2160円で売ってしまっていますからね。

    現在の「図録」に瑕疵のあるものとして、
    正しいバージョンのこの展覧会の「図録」を出してもらいたいと
    思うんですよねぇ。

    科博のこの展覧会のリーダーとおっしゃる方に
    ぜひ、
    現在の「図録」との交換(「正しいのがあればいいよ」という人向け)

    新たな販売(1冊しか買ってなくて、「瑕疵のあるバージョン」も保存したい人向け)
    の対応をして欲しい
    とお願いをしておきました。





    <追記2>2019.03.03
    科博さんへの提案の根拠


    本来、
    学術情報の出版で
    内容に瑕疵があった場合、
    (研究者の書いた内容に間違えがあれば、訂正論文が出るか、
    どなたかの指摘の論文が載ります。)
    正しく改訂した上で、
    全て無料配布で、
    送られた人が各自差し替えをする
    のが普通だと思います。
    (どなたが購入されたのかは、わかることが多いですから。)

    が、今回、「図録」を持ってきた人に渡すと、
    1冊につき何回も取りに来る人がいたら困るな
    と思ったので、
    「交換」でない人は販売したらいいんじゃないかな
    と思った次第です。

    「図録」は学術情報として使われますからねぇ。
    クレームが来たら、
    そういう対応が普通なんだと思いますけれど。




    <追記3>2019.03.03
    科博さんへの別提案


    この「図録」事件も
    日本科学史における重要な一部ですので、

    現在の「図録」を科博に持ってきたら
    きれいに取れないシールを貼ってもらって、
    無料で正しいのをもらう

    というのもアリですよね。
    後を残すのも大事ですしねぇ。
    (ちゃんと、メールでお願いもしておきました。)







    <追記4>2019.03.04
    とりあえず情報を「完備」にして欲しい



    冊子の状態での改訂出版が
    一番確実な情報保存の方法ではある
    と思うのですが、
    とりあえずpdfなどでもいいのですが、
    欠落情報の補填をして
    「図録」に展覧会の内容が
    「完備」されている状態にして頂きたい

    んですよね。






    <追記5>2019.03.06
    「図録」は「副読本」のつもりらしいです


    科博さんから返事が来ました。
    来ただけ、良かったと思いました。
    ありがとうございます。

    どうやら、「副読本」という扱いだそうですので、
    「開催された展覧会」と「図録といわれる本」が
    1対1対応しているわけではないそうです。
    P.94に言葉で黒田チカさんの説明があります。
    写真ないですけれど。


    科博で開かれているのは、
    きちんとした展覧会でしょうから、
    きちんとした「図録」も発行して欲しいですよねぇ。
    そちらの対応は言及されていませんでした。
    「副読本」しか発行されていないことについては
    議論の余地がありそう
    です。)

    どうやら、僕の分野に近い分野では
    大学院の女性の割合が10%に満たないらしいという情報を得ているのですが、
    研究者という実力社会で
    実力が十分に育っていない人を登用することはできません

    ので、
    そういう現状があるからこそ、
    なおのこと、

    過去の実績としては非常に大きいですし、
    現在における影響も大きいと思われますので、

    博物館での「教育、啓蒙、周知」という役割で
    教育するという立場から、
    女性をもっと積極的に保護できたのではないかな

    と残念に思います。





    <追記6>2019.03.06
    「図録」に「副読本」と書いてある


    科博さんのおっしゃる通り、
    P.6に一応「副読本」とは書いてあるんですけれど、
    その他に「完備」バージョンがないんで、
    困っちゃいますよねぇ。
    欲しいですよねぇ、「完備」なものが。




    <大修正>2019.03.06
    内容セレクトの「副読本」バージョンしか
    出さない予定のようでした。


    落ち着いて記事を書かねばなりません。

    内容セレクトバージョンの「副読本」しか出さないので、
    特に再版とか、別バージョンを作ってくれる予定はないそうです。
    (<追記5>に修正線を入れました。)

    で、現物写真達がなくなったんですねぇ。

    きれいに返されているような文面でびっくりしたのですが、
    やっぱ、まずいんじゃないでしょうかね?

    セレクトしたら、
    初の女性科学者に関する物品の写真の掲載が選ばれなかった
    ということですし、
    基本的に、上記の僕の女性軽視が疑われるという
    主張は消えないですねぇ。
    (「何とかして、地震による揺れを再現したい」という先生の思いの詰まっていそうな物品も
    なぜ消えたんでしょう。)

    P.S.内容が違っていましたので、<大修正>とさせて頂きます。






    <追記7>2019.03.06
    え、だって、こう返って来ちゃったし


    以下に、送ってくれたメールを書いておきますね。
    科博はみんなの博物館ですから、
    みんなが読んで問題ないでしょうし。

    以下、やってきたメール。

    =======================================================================================
    高久真生様

    国立科学博物館 特別展担当です。

    特別展「日本を変えた千の技術博」につきまして、ご来館ならびににお問い合わせをいただきありがとうございます。

    本展の図録につきましては、図録6ページ「本書の見方」にございますように、掲載内容はトピックスごとに分類した独自の構成とし、すべての出展資料は掲載せず、本展の副読本としてお楽しみいただけるよう制作しました。

    また、上記の方針で制作した図録ですので、お申し出いただいた事由による図録の再販ならびに完全版の刊行は予定しておりません。ご理解賜りたく、お願い申し上げます。

    なお、女性科学者に関する記述につきましては図録94ページ「眞島が育てた弟子たち」において、黒田チカの紹介がございます。

    今後とも当館を何卒よろしくお願いいたします。

    --------------------------
    国立科学博物館 特別展担当
    E-mail:(消しておきます。)
    --------------------------
    =======================================================================================
    以上、ここまで。


    いやぁ、すんげーびっくりしました。


    一応、
    科博は応援しますけれども、
    もうちょっときっちしりた仕事して欲しいかなぁ
    と思います。


    という気持ちですが、

    改善して頂けるようにしてもらいたい
    ですねぇ。



    <追記8>2019.03.06
    みんなの意識の改善から
    環境の改善は始まる


    みんなが
    危ないこと、大切なこと、心あることなどに
    心で敏感に気がつくことから、

    みんなのそれぞれ一人一人の
    行動の改善は始まり、
    様々な人や生物の環境は変わっていく

    と思います。

    社会を構成するみんなの意識の改善から、
    環境の改善が始まる事を考えても、
    「教育による啓蒙」は大事にするべき

    であると思います。

    そういう意味で、
    今回の科博の対応に
    問題があるのではないか、
    不十分な点があるのではないか
    と僕は思う

    のですよね。



    <追記9>2019.03.06
    確実に足りなかったもの


    「図録と称して売った副読本」になかったもの
    は、
    1.女性科学者に関する写真証拠
    2.内容をセレクトした際に漏れた物品
    に関する記述(図の記録も)

    でした。

    そこから見えてくる
    「科博の意識として足りなかったようにみえるもの」

    1.女性の生活、仕事の環境改善
    に対する配慮とできた寄与について
    の意識

    と、
    2.内容を減らすバージョンの出版ではなく
    完全な内容の提供と共に
    十分な内容の教育をする意志

    が足りないのかな
    ということです。

    教育啓蒙は博物館の使命の一つ
    ですから
    そういう使命を持った機関が
    こういうことをするのは
    非常に大きな問題

    なんですよねぇ。

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    高久 真生(たかく まさお)

    Author:高久 真生(たかく まさお)

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