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509.  「誰が”1”を見つけるのか」という問題

  • カテゴリ:研究とは
  • 研究開発の現場が資金難により空洞化している
    という報道を見たのですが。
    (大学の外にいる僕が解説するべき内容かはわかりませんが、
    一応気になっているので
    僕のわかっていることを書いてみます。)

    国が大々的に応援する分野や成果って、
    結局のところ、
    「はっきりと見える(価値付けのされた)成果が出ている物」
    に対してだと思うんですよ。

    しかしですね、
    「世界中の古今東西の誰も知らなかったことを見つける、考えつく」
    という
    いわゆる「0(この世のどこにもない状態)から1にする仕事」
    (全体を100としてみます)がないと、
    「1から10にする仕事」や
    「10から100にする仕事

    (既に世界中でローラー作戦に入っているでしょう)
    って、存在しない

    んですよ。

    「0から1にする仕事」って
    手作り感満載だったりすることもあるのですが、
    最初が0ですから、
    それが存在することすら人類は知りませんし
    (当然お役人の人も政治家の人も知りません。)、
    その研究の価値となると、なおのこと誰も知りません。

    ですから、
    今の偏った資金政策によると

    (短期間なら、
    集中的な投資は効くかもしれませんけれども、
    みんなが耐える期間ができるということなので、
    早めに切り上げてもらいたいですよねぇ。)
    「0から1にする基礎的な研究」に
    「お金が付かない」

    ということになるんですよ。

    ちなみに、「0から1にする仕事」をした人にノーベル賞が授与されています。
    現在日本人でノーベル賞(自然科学分野)を受賞している方が多いというのは、
    過去に成された研究成果に対してですから、
    過去の日本の自然科学系の研究政策が良かったからであって、
    現在の研究政策のおかげでは全くありません。

    「0から1にする仕事」をする誰かがいるから、
    その後の政府の研究開発費の投入先がある

    わけなんですよ。
    (現在の方針によると)

    また、
    「1から10にする仕事」や「10から100にする仕事」は
    既に成果がわかっていますから、
    世界のみんなが狙う仕事でもありますし

    同時にローラー作戦状態になっていると、
    資金の多寡によって成果の多寡か決まりやすい

    ということになると思います。

    そして、
    既に誰かが見つけたものの成果のみ視野に入れる(重要視する)態度の政策
    「新たな研究成果の種をまかずに
    刈り取りするだけ」の政策

    であると感じられます。

    「育てる方向性の予算分配」が必要であると強く感じます。
    (研究って、大量生産大量消費系のグッズや設備を使うのではありませんから、
    僕の知っている限りにおいてですが、非常にお金かかるんですよ。
    その代わり、みなさん世界唯一の成果を狙っているのですが。)

    それから、
    研究者の皆さんプロでしょうから、
    当然のことながら、
    仕事をするのに条件が整っている、より良いところに
    自分の頭と腕を持って、
    世界中のどこでも移動されると思いますよ。
    (普通ですよね。)

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    高久 真生(たかく まさお)

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