270. 正しいと信じているものを見せてもらいたい
- 2017/05/09
- 18:25
NHKスペシャルを見たんですよね。
世紀の発見!
日本の巨大恐竜
というもので。
北海道で”むかわ竜”という草食恐竜と見られる恐竜の骨が出たんですって。
しかも、かなりの割合で残っていて、
「全身骨格が出た」と表現できるぐらいだったんだそうです。
いきさつで、化石愛好家の方が発見し、
プロの研究者の人たちがその能力をふるって、
全身骨格をくみ上げるところまで行ったということが語られているんですよね。
(やっぱり、化石のクリーニングなどの技術があると、自分で解析できていいですよね。)
日本の化石研究として特徴的な経緯の一つだったのではないかと思われるので、
大事なんですよ。
そういうお話を聞くのは楽しいですしね。
どうやら、責任を持って解釈などをして研究していらっしゃる先生が北大の総合博物館にいらっしゃるようで、
その方の情報によって”むかわ竜”の冒頭のCG映像ができたそうなんですよ。
CGはわかっていることを表現するのに向いている技術で、
理解を表現しているんですよね。
(25. ドキュメンタリー番組におけるCGの使用について(迷惑なこと)参照ください。)
「ほほ~」と興味深く見ていたら、
その映像の後のスタジオ収録映像のところで、
その先生が、頭にとさかのようなものが付いているかもしれないと自分で言っているんですよね。
化石が入っているんじゃないかと思われる石が手元にあって、それはクリーニング中で
出てきたものによっては”むかわ竜”の頭の形が変わるんじゃないかとおっしゃっていたのですよねぇ。
新たに化石が発見されて、形が変わったんなら、人の能力を超えますので、
仕方ないと思うんですよ。
しかし、手元にクリーニングしたいという石が存在しているのに、
(つまり、研究が終わっていない状態で)
恐竜の絵を描いたというのでは、
適当に線を引っ張って恐竜の頭の絵を描いたことになりますよねぇ。
そういうものを見せられても、
つまりは、僕たちは適当CGを見せられたことになって、何が本当かわからないんですよね。
放送前にわかっているなら、責任者として差し止めできるじゃないですか。
せめて、正しいと信じているものを見せていただきたいですよねぇ。
(CG製作費用も安くないでしょうしねぇ。)
とにかく、骨が全部揃ったと確信できた状態での”むかわ竜”の姿を見せていただきたいんですよ。
(1ヶ月後に放送したっていいと思うんですけれどねぇ。)
研究の手順としても、
一通り区切りが付くところまで調査研究考察を終えた段階での発表が普通ですよねぇ。
”むかわ竜”発見は喜ばしいですけれど、
結局見せられたものはなんだったんでしょうねぇ。
繰り返しますけれど、
研究者として正しいと信じているものを見せていただきたいですよねぇ。
<追記>2017.05.09
そういう発表の手順をされたこと自体が
(自分が責任を持って作ったCGの放映、
その後スタジオでのインタビューで放映されたCGが未完成、不完全であることを自ら述べるという手順)
非常に不思議なんですよ。
どうしたんでしょうね?
<追記2>2019.09.06
「とさか」がありそうに見えるんだ
そうです
北海道新聞さんの記事
「むかわ竜の学名は「カムイサウルス・ジャポニクス」 新属新種に認定」
によると、
無事
「むかわ竜」に関する論文が出て、
新属新種に認定されたそう
なんですよ。
(複数人の研究者の査読による審査に通り、
正しい事実であろうと認められた
ということなんです。
たまに、後に訂正されたりしますが。)
良かったですねぇ。
おめでとうございます~ww
頭の骨の形が
「とさか」がある感じに見える
んだそうですよ。
(実際に骨的なものはでていないようですが。
CGはちゃんと全部わかってから作って放映して欲しかった
です。)
論文がオープンアクセスという
無料で誰でもダウンロードできる状態のようですから、
(大抵は、有料です。)
気になる方はごらんになると良いんじゃないでしょうか。
<追記3>2019.09.06
論文へのリンクを
付けときます
「A New Hadrosaurine (Dinosauria: Hadrosauridae)
from the Marine Deposits of the Late Cretaceous Hakobuchi Formation,
Yezo Group, Japan」 by. Yoshitsugu Kobayashi et. al.
世紀の発見!
日本の巨大恐竜
というもので。
北海道で”むかわ竜”という草食恐竜と見られる恐竜の骨が出たんですって。
しかも、かなりの割合で残っていて、
「全身骨格が出た」と表現できるぐらいだったんだそうです。
いきさつで、化石愛好家の方が発見し、
プロの研究者の人たちがその能力をふるって、
全身骨格をくみ上げるところまで行ったということが語られているんですよね。
(やっぱり、化石のクリーニングなどの技術があると、自分で解析できていいですよね。)
日本の化石研究として特徴的な経緯の一つだったのではないかと思われるので、
大事なんですよ。
そういうお話を聞くのは楽しいですしね。
どうやら、責任を持って解釈などをして研究していらっしゃる先生が北大の総合博物館にいらっしゃるようで、
その方の情報によって”むかわ竜”の冒頭のCG映像ができたそうなんですよ。
CGはわかっていることを表現するのに向いている技術で、
理解を表現しているんですよね。
(25. ドキュメンタリー番組におけるCGの使用について(迷惑なこと)参照ください。)
「ほほ~」と興味深く見ていたら、
その映像の後のスタジオ収録映像のところで、
その先生が、頭にとさかのようなものが付いているかもしれないと自分で言っているんですよね。
化石が入っているんじゃないかと思われる石が手元にあって、それはクリーニング中で
出てきたものによっては”むかわ竜”の頭の形が変わるんじゃないかとおっしゃっていたのですよねぇ。
新たに化石が発見されて、形が変わったんなら、人の能力を超えますので、
仕方ないと思うんですよ。
しかし、手元にクリーニングしたいという石が存在しているのに、
(つまり、研究が終わっていない状態で)
恐竜の絵を描いたというのでは、
適当に線を引っ張って恐竜の頭の絵を描いたことになりますよねぇ。
そういうものを見せられても、
つまりは、僕たちは適当CGを見せられたことになって、何が本当かわからないんですよね。
放送前にわかっているなら、責任者として差し止めできるじゃないですか。
せめて、正しいと信じているものを見せていただきたいですよねぇ。
(CG製作費用も安くないでしょうしねぇ。)
とにかく、骨が全部揃ったと確信できた状態での”むかわ竜”の姿を見せていただきたいんですよ。
(1ヶ月後に放送したっていいと思うんですけれどねぇ。)
研究の手順としても、
一通り区切りが付くところまで調査研究考察を終えた段階での発表が普通ですよねぇ。
”むかわ竜”発見は喜ばしいですけれど、
結局見せられたものはなんだったんでしょうねぇ。
繰り返しますけれど、
研究者として正しいと信じているものを見せていただきたいですよねぇ。
<追記>2017.05.09
そういう発表の手順をされたこと自体が
(自分が責任を持って作ったCGの放映、
その後スタジオでのインタビューで放映されたCGが未完成、不完全であることを自ら述べるという手順)
非常に不思議なんですよ。
どうしたんでしょうね?
<追記2>2019.09.06
「とさか」がありそうに見えるんだ
そうです
北海道新聞さんの記事
「むかわ竜の学名は「カムイサウルス・ジャポニクス」 新属新種に認定」
によると、
無事
「むかわ竜」に関する論文が出て、
新属新種に認定されたそう
なんですよ。
(複数人の研究者の査読による審査に通り、
正しい事実であろうと認められた
ということなんです。
たまに、後に訂正されたりしますが。)
良かったですねぇ。
おめでとうございます~ww
頭の骨の形が
「とさか」がある感じに見える
んだそうですよ。
(実際に骨的なものはでていないようですが。
CGはちゃんと全部わかってから作って放映して欲しかった
です。)
論文がオープンアクセスという
無料で誰でもダウンロードできる状態のようですから、
(大抵は、有料です。)
気になる方はごらんになると良いんじゃないでしょうか。
<追記3>2019.09.06
論文へのリンクを
付けときます
「A New Hadrosaurine (Dinosauria: Hadrosauridae)
from the Marine Deposits of the Late Cretaceous Hakobuchi Formation,
Yezo Group, Japan」 by. Yoshitsugu Kobayashi et. al.