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15. 詞書きについて

  • カテゴリ:読解
  • サイトから来てくださっている人はご存知だと思いますが、
    僕は、ファニーステップというサイトで
    古今和歌集について自分なりに解釈をしています。

    1番から読んでいっているのですが、
    (アップロードはまだですが、100番目ぐらいまで読み進め終わっているのです)
    いくつか気が付いたことがあります。

    その中の一つは、「ほぼすべての和歌に詞書きがついている」ということです。
    古今和歌集は醍醐天皇に献上された和歌なので、
    醍醐天皇が退屈してしまうと何のために改めて歌集として献上するのかわからず、
    選者として天皇から不評を買ってしまったことでしょう。

    そのため、わざわざ、身分の低い人、天皇から直々お咎めを食らった人は
    詞書きがありません。
    ペナルティが課されていることになります。
    天皇に歌をわかっていただく、歌の才能を見出していただくという点で
    非常に不利になります。
    (そのため、作者不詳の扱いです)

    最近の和歌集などには詞書きがありません。
    ということは、31文字という制限のある中で、どれだけ表現できるかということが勝負になるのでしょう。

    つまり、小説で言えば、投稿作品に挿絵、状況説明の絵を付けずに、文字情報だけで勝負するという段階と同じではないかと思われます。

    実際に短歌を作ってみるとわかりますが、31文字というのは結構述べられるようで、
    一意に限定し、抑え込むのが難しいです。
    誤解をできる限り避けるという意味では、注釈がちょっとつくとわかりやすくなると思います。
    わかるときちんと味わえると思います。
    (幾通りも読めて楽しいという楽しみ方もありますが)

    また、わかりやすくなるというのは特に、どういう状況で歌われた歌かということが
    よくわかるようになります。
    つまり、歌の詠まれた場(背景)がわかるということです。

    ところで、友達と話したりしていて、気の利いた一言を言って場が盛り上がったり、
    いいこと言うなあと感心したりすることはありませんか?
    情報交換や感情の交換だけでなく、
    気の利いた一言というアイデアを楽しむことになります。
    場を共有しない友人にその気の利いた一言を説明なしで伝えることはしないはずです。

    歌も同じで、場というアイデアの生まれる土壌があって、
    そこから歌のアイデアというジャンプ、考え方、捉え方の妙などが生まれます。
    思いついた背景、場というものを切り離すことはできないと思います。
    アイデアをきちんと味わい、その歌の面白さを十分に味わうためには、
    詞書きとして、歌の生まれた背景を一言加えるというのは悪いことではないと思います。
    どれくらいのアイデアかの評価も場がわからないときちんとできません。

    ということで、短歌の慣例は慣例として大切に思いますが、
    自分の短歌、和歌を詠み、発表する際には、
    アイデアも楽しんでいただきたいので、
    詞書きを一言つけてみようかと思います。
    (献上するものについていたのだから、あった方が鑑賞していただくのに有利だったことは間違いないと思います。
    天皇さんの歌集への感想で自分の身分や生活が懸かっていたわけですから。)

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    高久 真生(たかく まさお)

    Author:高久 真生(たかく まさお)

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